見せかけの正しさに騙されにいく

正しさ。

一体、正しさなんてものを正しく規定できる人間がこの世に存在するのでしょうか。

 

昨日、ノートに、ただただ文章を書き連ねていた。

内容など、精査せず、推敲など、しない。

このブログに、1日に2000文字くらいは、意味のない文章を書こうと思っていた。

 

アクセス解析を見たら、3人ほど、このサイトを閲覧された方々がいらっしゃるらしい。

昨日から書き始めて、1日で3人、見ず知らずの方がいらしたんだと思うと、不思議な気持ちがする。

最初から、誰かに読んでもらいたいという目的では書いていなかったが、読んでいただけたことは、少なからず嬉しい。

 

誰のことを批判するつもりもない、自分が生きるために、少しだけ感情の嘔吐が必要だったのだ。

もし、ここを閲覧して不快な気分にさせていたら申し訳なく思う。

 

しかし、書き続けていかねばならない。

 

数日前。

恋人とともに深夜、車で帰宅する途中。

道路に猫の遺体が横たわっていた。

あっ

と恋人が小さく叫んで、ハンドルを右に切った。

猫だ、見ない方がいい、と私に言った。

恋人も私も、猫や犬が好きだ。

 

あの猫、昨日見た奴かもしれない

 

私のアパートの周辺には、野良猫がたくさんいる。

中には放し飼いの猫も混ざっているかもしれない。

 

私の実家には、10歳になる猫もいる。

恋人の家には、犬がいる。

 

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私は、お葬式が苦手だ。 

ご遺体のお顔を見るのが、苦手だ。

 

徹底的に、泥酔したい気持ちになる。しかし、酒なんてない。

精神安定剤を沢山のんで、意識を混濁させたい。

そんな薬、一錠もない。

手首に傷をつけたい。

カッターナイフがない。

スマートフォンを壊したい。

 

気がつけば、時間はどんどんすぎる。

身体がどんどん、老いる。

スマートフォンの充電が切れる。

楽しいことが、見つからない。

すぐに飽きてしまう。

対価を求めてしまう、見返りはあまりない。

提供したものよりも、価値の高いものを見返りに望む。

 

ゴミを差し出して、ダイヤモンドを欲しがる。

 

缶チューハイを片手に、小説を書く。

意味の繋がらない文章を書く。

チャットレディに登録して、半裸の写真をブログに貼る。

見知らぬ誰かと、電話をする。

スナックの裏方求人に申し込む。

 

早く、なんとかしないといけない。

 

病院の冷暖房は、いつも節電を重視している。

 

夏、汗ばむくらいの部屋で、インスタントのホットコーヒーばかり飲む中年女。

 

私は記憶から逃走する。

 

見せかけとしか思えない正しさを、それぞれが主張している。

お前にとってはそれでいいかもしれんが、私の意見は違う、と、面と向かって言えないのだ。

 

みんな、私を含め、みんな、爬虫類の頭蓋を歪めたような表情で、顔の皮膚はゴム状だ。

てかついていて、無機質な悪臭がする。

 

仕事仲間のおじいさんが、犯罪をはたらいて、逮捕された。

 

身近な犯罪者に個人的にどう対応するのが正しいのか、私は分からない。

それぞれ、好きにしたらいい、と思う。

あの人の電話番号を消去した、と、話す人がいた。

普通ならそうする、それが正しい、と言う。

根拠を説明しないので、納得できない。

 

常識やら普通やらを持ち出して来られると冷めた気持ちになる。

 

しっかりした根拠を持てない。

根拠は、信念から導き出したい。

 

犯罪をはたらいた人と知り合いでいたくない、気持ち悪い、怖い、もし電話がかかってきたらと思うと、嫌な気分になる、冷たい人間かもしれないが、面倒は嫌だ、視界に入ってこないでほしい、

 

だから、連絡先を消去した。

 

こんな本音があったとしても、言う必要はない。

連絡先を消去したこと自体、言う必要がない。

 

正しさを押し付ける人と一緒にいると、苦痛だ。

 

話すべきことが、ない。