大丈夫、危害は加えないのです。
コンビニに行く。
いつも通りの買い物をする。
今日使う予定の白いシャツにアイロンをかける予定。
夏が始まるらしい。
私にとって、季節とは、思い出したくない思い出ばかりを肌に刻み込む装置だ。
あのとき、セミが鳴いていた。
あのとき、エアコンがフル稼働していた。
あのとき、ダッフルコートを捨てた。
憎しみでいっぱいの、季節は、ただただ重荷になっていく。
どうして、嬉しかったことは、こんなにも早く新鮮味を失うのか。
何よりも大切な思い出であることは間違いないのにな。
嬉しいやら幸せやらは、強さがない。
そこに信念を見いだせない人間にとっては。
お前は甘えてるんだ、前向きになれ、親を安心させろ、奴隷になれ、嬉しいと言え、ありがとうと言え、感謝しろ、成長しろ。
本当に、笑ってしまうが、こんな言葉がずっと耳の中で鳴り響いてる。
酒が足りないな、もう飲まないよ。
安定剤を飲むときが、やっときたみたい。
少しだけ休むことにする。